守り方

二段階認証の設定手順|公式ヘルプが案内している順番と、復旧情報の扱い

暗号資産の口座で二段階認証を設定する手順を、Coincheck・bitbank・GMOコインの公式ヘルプと、金融庁・JVCEAの注意喚起から整理します。復旧情報の保管、コードが通らないときの確認、機種変更前の準備まで。

認証コードを表示した端末と、紙の控えを入れた封筒を並べて置いた机
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二段階認証は、設定作業そのものより、復旧に使う情報をどこへ控えるかを先に決める作業です。

確認日: 2026年9月16日。この記事は国内の暗号資産交換業者3社の公式ヘルプと、公的機関が公表している注意喚起の記載を対象とし、各社の優劣や銘柄の話は扱いません。

本文の公式リンクは広告ではありません。ヒーロー画像はAI生成のイメージです。

1. 先に知っておく制約:あとから解除できるとは限らない

二段階認証は、設定すれば必ず元に戻せる機能ではありません。手順に入る前に、公式ヘルプがどこまで復旧を案内しているかを確認します。

GMOコインは、携帯電話が使用できなくなった場合について「セキュリティの観点から、2段階認証の解除はできません」と案内しています。認証方法がアプリの場合、アカウントキーを控えていれば復元が可能で、控えていない場合は復元ができず、認証方法をSMSまたは電話へ変更する必要があるとしています。

bitbankは、コードが認証されない場合の対処を試しても解決しないときに、同社で二段階認証を解除するとし、問い合わせフォームからの連絡を案内しています。

Coincheckは、機種変更などに備えてセットアップキーを保管するよう案内し、二段階認証を解除すると、それまで保管していたセットアップキーは無効になると説明しています。

対応は各社で異なります。設定前に、自分が使う交換業者のヘルプで、端末を失った場合の案内を読んでおきます。

出典: GMOコイン:携帯電話が使用できなくなった場合bitbank:二段階認証のコードを入れても認証できないCoincheck:セットアップキーを使った2段階認証の設定方法

2. 設定の前に用意するもの

用意するものは3つです。公式が案内する認証アプリ、復旧情報を控える場所、そして時刻が正しく合った端末です。

復旧情報を控える工程を、認証コードの入力より前に置きます。1 認証アプリを準備端末の時刻は自動設定公式が案内するアプリ2 設定画面を開くブックマークから公式サイトへ入る3 登録用の情報を表示QRコードまたはセットアップキー4 復旧情報を保管再発行・解除で無効になる場合あり5 認証コードを入力表示中の最新コード使用期限は数十秒6 設定完了を確認求められる操作と連絡先を確認する
公式ヘルプで案内されている設定の順番の一例。復旧情報を控える工程を、コード入力より前に置く。画面の名称と手順は各社の公式ヘルプで確認する。

認証アプリは各社のヘルプが具体名を挙げています。Coincheckは、Google Authenticator(Google 認証システム)やAuthy、パスワードマネージャー(iOSのみ)を推奨として挙げ、ほかの認証アプリも利用できるとしています。bitbankとGMOコインのヘルプは、Google Authenticator(Google認証システム)を使う手順を案内しています。

端末の時刻も設定の前提です。Coincheckは、2段階認証アプリの動作にはその端末の時刻が正しく設定されている必要があるとし、自動補正機能をオンにすることを案内しています。

復旧情報の保管先は、設定を始める前に決めておきます。画面に表示されてから保管先を考えると、控えないまま次の手順へ進みやすくなります。控えの扱いは暗号資産の守り方でまとめた保管の考え方と同じで、オンラインに置いた時点で流出の経路が増えます。

出典: Coincheck:パソコンとスマートフォンを用いた2段階認証の設定方法Coincheck:2段階認証によるログインができません

3. 公式ヘルプが案内している設定の流れ

設定画面の入口と選べる認証方式は、交換業者ごとに異なります。次の表は、確認日時点で各社のヘルプに記載されている内容をそのまま並べたもので、機能の優劣を比べるための表ではありません。

交換業者 ヘルプに記載されている認証方式 設定画面の入口
Coincheck 認証アプリ(Google Authenticator、Authy、パスワードマネージャー(iOSのみ)) 「設定」>「2段階認証」
bitbank 認証アプリ(Google Authenticator) 設定ページの「パスワード」から「二段階認証」
GMOコイン SMS、電話、アプリ(Google Authenticator) 会員ページ右上のお客さまアイコンから【設定】-【2段階認証】

Coincheckのパソコンとスマートフォンを使う手順は、設定画面から「設定する」を選ぶと登録メールアドレス宛に認証メールが届き、メール内のURLを開いてからセットアップキーを別の場所へ保存し、認証アプリでQRコードを読み取って、表示された6桁のパスコードを入力する流れです。

bitbankの手順では、設定ページからパスワード設定の「二段階認証」へ進み、画面に表示されたQRコードを認証アプリで読み取り、表示された6桁の認証コードを入力して「設定」を押します。同社は、確認コードには30秒程度の使用期限があると注記しています。

GMOコインは、口座の安全のため、新しい端末やブラウザでのログイン、口座開設コードの入力時、登録情報の変更、パスワードの変更時、日本円の出金、暗号資産の送付に2段階認証が必要だと案内しています。設定のタイミングは、口座開設の流れと合わせてGMOコインの始め方でも触れています。

画面の名称や項目は変更されることがあります。操作するときは、この記事ではなく、その時点の公式ヘルプの画面説明に合わせてください。

出典: Coincheck:パソコンとスマートフォンを用いた2段階認証の設定方法bitbank:PCとスマートフォンを使用して二段階認証を設定したいGMOコイン:「2段階認証」とは

4. コードが通らないときに公式が挙げている確認事項

認証コードが受け付けられない場合、原因は端末側にあることがあります。各社のヘルプは、問い合わせの前に試す項目を挙げています。

Coincheckは、認証コードが30秒ごとに更新されるため最新のコードを入力すること、入力中に切り替わる場合は更新を待って入れ直すこと、端末の時刻が秒単位でずれていても認証されない場合があること、機種変更時に旧端末へアプリが残っていればそのコードを試すことを案内しています。

bitbankは、コードに数十秒の使用期限があり半角で入力すること、端末の再起動、bitbank.ccアプリの再インストール(認証アプリのアンインストールは行わない)、通信環境の変更、アプリやブラウザを最新版にしてシークレットモード以外で使うこと、iOS 15以降では端末側の機能にコードが表示されている場合があることを挙げています。

同じ症状でも案内は各社で異なります。自分が使う交換業者のヘルプを開いてから順に確認してください。口座開設の段階でつまずいている場合は、口座開設のトラブル対処も合わせて確認できます。

出典: Coincheck:2段階認証によるログインができませんbitbank:二段階認証のコードを入れても認証できない

5. 端末を替える前に確認すること

機種変更や端末の故障は、設定後に起きる出来事です。復旧の可否は、控えの有無で分かれます。

Coincheckは、設定時に取得・保管したセットアップキーを入力することで、認証アプリ側の設定を行えると案内しています。あわせて、二段階認証を解除するとそれまでのセットアップキーは無効になり、新たに表示されたセットアップキーを安全な場所へ保管したうえで設定するよう説明しています。

GMOコインは、認証方法がSMSまたは電話の場合、電話番号やメールアドレスに変更がなければ引き続き認証が可能で、変更があった場合は問い合わせフォームへの連絡が必要としています。アプリの場合はアカウントキーの控えがあれば復元が可能です。

bitbankは、設定画面を閉じたりリロードしたりすると新しいQRコード・シークレットキーが再発行され、認証アプリに表示中のコードは無効になると注記しています。その場合は認証アプリ内の既存登録を削除し、最新のQRコードまたはシークレットキーで登録し直す案内です。

出典: Coincheck:セットアップキーを使った2段階認証の設定方法GMOコイン:携帯電話が使用できなくなった場合bitbank:PCとスマートフォンを使用して二段階認証を設定したい

6. 設定しても残るリスクと、公的機関が案内している対策

二段階認証を設定しても、偽サイトに自分でコードを入力してしまう経路は残ります。ここは設定作業では埋まらない部分です。

日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)は2025年5月23日の注意喚起で、多要素認証(ワンタイムパスワード等、2要素以上を組み合わせる認証)が提供されている場合には必ず設定すること、パスワードを使い回さないこと、公式のウェブサイトをあらかじめブックマークしてアクセスすること、メールやSMSに掲載されたリンクを開かないこと、身に覚えのないログインや取引を見つけた場合は利用している暗号資産交換業者に確認することを挙げています。

金融庁のページ(令和8年9月9日更新)は、証券会社等のインターネット取引サービスを対象に、リンクを開かずブックマークからアクセスすること、ログイン時・取引時・出金時・出金先銀行口座の変更時の多要素認証や通知サービスを有効にすること、パスキー認証等のフィッシングに耐性のある多要素認証の必須化が進められていることなどを案内しています。対象業種は異なりますが、確認の観点は共通します。

総務省の解説は、認証に使う要素を記憶情報・所持情報・生体情報に分け、同じ要素の組み合わせと、複数の要素を組み合わせる多要素認証を区別しています。自分の設定がどの要素に頼っているかを把握しておくと、案内を読み分けやすくなります。

次に確認することは、利用する交換業者のヘルプで「端末を失った場合の案内」を読み、復旧情報の保管先を決めてから設定画面を開くことです。まだ口座がない場合は、Coincheckの始め方で本人確認から初期設定までの流れを確認できます。

出典

当記事は情報提供を目的としており、特定の暗号資産の購入・売却を推奨するものではありません。 取引には価格変動・流動性・システム障害等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。 記事内容は執筆時点の情報に基づきます。手数料・サービス内容の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。