クリプトデイリー 2026-10-09
財務省、国債の「オンチェーン対応」研究会が初会合、3類型の暫定整理を公表/コインチェック、NOT A HOTEL COIN(NAC)の販売所取扱いを開始/サムスン、米国のGalaxy向けにUSDCでの海外送金機能を10月最終週から。今日の3本です。

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今日は「国債をブロックチェーンに載せる議論」「国内取引所の新規銘柄」「スマホに入るステーブルコイン送金」の3本です。どれも価格の話ではなく、暗号資産の仕組みが既存の制度や日用品にどう組み込まれていくか、という並びになったと思います。
1. 財務省、国債の「オンチェーン対応」研究会が初会合、3類型の暫定整理を公表
財務省は10月8日、国債のトークン化を議論する「国債のオンチェーン対応に関する研究会」の初会合を開き、説明資料を公表しました。資料では対応の仕方を3つに分けています。類型1は国債に投資するMMFなど投資信託の受益権をブロックチェーン上でやり取りする形、類型2は現行の振替決済制度を前提に振替口座簿をオンチェーン対応させる形(単一の口座管理機関、複数機関の連携、日銀の口座簿まで対応の3形態)、類型3は現行制度の外のブロックチェーン上で新しい形態の国債を発行する形です。担保・流動性管理の効率化などの利点の一方、市場の分断や24時間取引での価格急変の波及などを課題に挙げ、2027年1月をめどに報告を取りまとめる予定とされています。
出典: NADA NEWS
ひとこと(Jura) — 3類型は「何をブロックチェーンに載せるか」の違いで、類型1は国債そのものではなくファンドの持ち分を流通させる話です。資料自体が「議論の出発点」となる暫定整理と位置づけているので、すぐに個人が国債トークンを買えるようになる話ではない、という点は押さえておきたいですね。
2. コインチェック、NOT A HOTEL COIN(NAC)の販売所取扱いを開始
コインチェックは10月8日、NOT A HOTEL DAOが発行する暗号資産「NOT A HOTEL COIN(NAC)」の販売所での取扱いを始め、積立購入にも対応しました。NACの国内取扱いはGMOコインに続く2例目で、コインチェックの取扱い銘柄は36になったとされています。NACはイーサリアムのERC-20トークンで、2024年にGMOコインで実施されたIEOで20億円を調達した銘柄です。あわせてNOT A HOTEL DAOは、API経由で暗号資産機能を他社サービスに組み込む「Coincheck CaaS」を導入し、NOT A HOTELアプリでコインチェック口座のNAC残高確認やレンディングができるようになります。
出典: あたらしい経済
ひとこと(Jura) — 記事によると、アプリで同時に連携できる取引所は1つで、レンディングや支払いは連携中の取引所のNAC残高に限られるそうです。GMOコインとコインチェックの両方で持つ場合は、どちらの残高がどの機能に使えるのかを先に確認しておくのがよさそうですね。
3. サムスン、米国のGalaxy向けにUSDCでの海外送金機能を10月最終週から
サムスン電子の米国法人は10月7日(現地時間)、スマホ向けアプリ「Samsung Wallet」に米ドル建てステーブルコインUSDCの送金機能を搭載し、10月最終週から米国の対象ユーザーに提供すると発表しました。対象はAndroid 13以上のGalaxy端末で、米国内で8,200万台とされています。外部の対応ウォレットへの送金のほか、60カ国超の対象銀行口座へ受取人の現地通貨で着金でき、銀行口座宛ての手数料は国と金額で変わり、確定前にアプリで表示されます。仕組みはBastionが提供し、ブロックチェーンはソラナとSuiを使います。利用は米国在住の18歳以上で、本人確認と生体認証の設定が必要です。
出典: CoinPost
ひとこと(Jura) — 利用者が秘密鍵を自分で管理しなくてよい設計で、サムスン自身は顧客資金を預からないと明記している点が構造として大事だと思います。米国以外への展開は各国の規制整備を見て判断する方針とされているので、日本で使えるかどうかは現時点では未定ですね。