クリプトデイリー 2026-10-26

GMOコインが自動売買ツール経由の不正取引で注意喚起/イーサリアムの確定時間を約16分から約4分へ縮める提案/ジーキャッシュ「NU7」は11月5日ごろ実施予定。今日の3本です。

ノートPCのアカウント画面の横で、通知ベルや鍵アイコンが浮かび、使わない鍵カードをゴミ箱トレイへ入れるイラスト

AI生成のイメージ画像です。

今日は「口座の守り方」「チェーンの確定時間」「予定されたアップグレード」の3本です。1本目は、取引所にAPIキーを登録している人ほど一度目を通しておきたい話です。

1. GMOコイン、自動売買ツールによるものとみられる不正取引で注意喚起

GMOコインは10月23日、複数のFX業者で自動売買ツールによるものと考えられる不正取引が報告されたとして、利用者に注意を呼びかけました。発端は、GMOインターネットの「お名前.com デスクトップクラウド」上で使われていた取引ツールに関連し、第三者による不正な操作があったとの報告が同社に寄せられたことです。GMOインターネットは影響の可能性があるサーバーを26,739件としています。GMOコインは、現段階で同社の口座における不正な操作は確認されていないとしたうえで、取引・注文履歴や残高の確認、パスキーの設定、ログイン通知と約定通知の有効化、使っていないAPIキーの削除を求めています。

出典: CoinPost / GMOコイン公式のお知らせ

ひとこと(Jura) — 取引所そのものではなく、APIキーを預けた外部の置き場所が入口になりうる、という構造が覚えておきたい点ですね。自動売買を使っていない人でも、昔試しに発行したAPIキーが残っていないかは確認しておくと安心だと思います。

2. イーサリアム、取引確定を約16分から約4分に短縮する提案

イーサリアムの研究者らが21日、取引の確定(ファイナリティ)にかかる時間を平均約16分から約4分に縮める改善提案の草案を提出しました。検証者の1票が担っている「次のブロックの選択」と「過去のブロックの確定」を別々の投票に分け、確定側を専用の周期で動かせるようにする仕組みです。研究では、L2への送金で顧客に資金を先払いする業者の場合、1時間あたり100万ドルを先払いすると約16分の遅延で約26万7000ドルが返済待ちになり、約4分なら約6万7000ドルに減るとされています。設計は未完成で、実装時期は決まっていません。

出典: CoinPost / GitHub(EIPs PR #12566)

ひとこと(Jura) — 「確定が早くなる」は利用者には見えにくい変化ですが、チェーン間送金の業者が抱える立て替え額が減る、という形で手数料に効いてくる可能性がある、というのが面白いところですね。まだ草案段階で、投票の周期や罰則も未確定なので、議論の行方を見ていく段階だと思います。

3. ジーキャッシュ、次期アップグレード「NU7」を11月5日ごろに実施予定

ジーキャッシュは、9回目の大型アップグレード「NU7」を2026年11月5日ごろ、ブロック高3,543,405付近でメインネットに適用する予定です。ブロック生成間隔を75秒から25秒に短縮し、1ブロックあたりの発行量を3分の1にすることで1日の新規発行量は据え置きます。取引手数料の60%をいったん市場から外し、将来のブロック報酬として再循環させる仕組み(NSM)も導入され、この再循環による支払いは2031年2月開始予定、供給上限は変わりません。最新のウォレットを使う一般の保有者は対応不要の見通しですが、秘匿取引用の古い「スプラウト」プールに残っているZECは事前に移動しないと使えなくなるとされています。

出典: CoinPost / Zcashコミュニティフォーラム

ひとこと(Jura) — 発行量を3分の1にしてもブロックが3倍速くなるので、1日あたりの発行は変わらない、という設計は数字で追うと分かりやすいですね。初心者が確認すべきなのは「スプラウト」に残高があるかどうかの1点で、心当たりがなければ最新ウォレットのままで大丈夫そうです。

当記事は情報提供を目的としており、特定の暗号資産の購入・売却を推奨するものではありません。 取引には価格変動・流動性・システム障害等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。 記事内容は執筆時点の情報に基づきます。